MTX50Rのリミッターカットについて。
空冷MTX50にはリミッターはついていません。
水冷50RのE、Fは最高速が出ないようデチューンされてますが、その分トルクは出るように
なっているので、意外と街のりでは不便は感じないかもしれません。
G型はチェンジスイッチからの信号をカットすることで、リミッターをキャンセルすることが出来ます。
1.E型、F型について
にいにいさんの情報
MTX50R-E・F型についてのリミッター情報を書いときます。
物理リミッターと電気式リミッターの2種類です。
物理リミッターはチャンバー・インマニ・キャブ・エアクリーナーの4ポイントです。
基本的にはリミッターというより低速のトルクを
上げるため。高域を絞っています。
チャンバーは3型と同じですがチャンバーの付け根
にHERPという排気デバイスの突起がついています。
これを取るか3型のチャンバーに交換すると
排気圧力が抜けますので高回転まできれいに
回るようになります。
インマニ(リードバルブ付近)に樹脂のカバー
が取り付けてあります。これは混合気の流れを
押さえるためについています。
キャブレーターもしぼってあると思います。
エアークリーナーBOXの空気吸入口も小さめです。
CDIも回転があがらないよう細工されています
CDIを交換する場合NSR80前期もしくはMTX80
用に交換されるといい感じになります。
2型の場合3型のパーツを流用しながら
セッティングすれば 最高速75km〜80kmまで
出すことが可能と思います。
でも5速なんで最高速がのびません
2型の場合 ボアアップしたほうがよいかもしれません
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enoraさんの情報
MTXのインテークマニホールドはNSに比べると極端に小さくキャブも小さい上に
(細工)が施されていました。MTXのニードルジェットホルダーの穴の一つが塞がれて
6000位から上でガス欠症状が出るようにされていたのです。
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これにRONさんの情報を足して集約すると、
機械的な点については、ファイナルギアのギア比などでデチューンされているので、
単純に最高速を変えるならスプロケット交換が有効なようです。
燃料系に関しては、インマニ変えるか広げるかして(これはNS系やエイプでもおなじみです
ね)、ニードルジェットを変えるor開孔する。もしくはキャブを変える。
電気的な点ではリミッター信号で制御されてはいないものの、CDIの点火プログラムで
出力が抑制されているのでCDIを交換すると尚良い。
排気系ではチャンバーを変えるか、HERPを廃して抜けをよくする。
(トルクは低下して燃費は悪くなると思いますが)
←HERP
などと、どちらかというとチューニングの範疇で解決できる問題のようです。
2.G型について
G型については、チェンジスイッチからの信号によってCDIでリミッター制御されています。
よって、配線側か、CDIの基盤のどちらかに信号を回避する細工を施す手が有効です。
もしくは、リミッターが解除されている社外のレーシングCDIに交換するかです。
但し、点火特性が変えられていますので、乗り味が変わったり、キャブの調整を行わないと
焼きつく可能性も有りますので注意が必要です。
←レーシングCDIの一例
一般的には、チェンジスイッチへ伸びている配線に挿しかえる、レブブースターといわれる
製品が普及していると思います。
↑こんなやつです(MBX、NS50F用のものが適合します)
↑構造はシンプルなので自作も出来ます
取り付けについてはこちらを参考にして下さい。